佐々木俊尚さんとUst顔出し対談しました

 というわけで、ずーっと前(リストラなう!その23 師匠との邂逅)に佐々木さんと約束していたUstream顔出し対談を、昨夜敢行しました。
 ここクリックすれば録画を試聴できます。
 Twitterでのハッシュタグは #tanu0722 でした。
 正直、会社辞めてから引越やら校了やらやってるうちにすっかり気合いが抜けてしまい、ダメな俺になってしまっていたのですが、やっぱり師匠のような人と生で会うと刺激を受けます。腐りかけた根性をなんとかせねば、と思いました。心入れ替えてブログを更新していこう、と。


■Ustはやっぱり衝撃だった
 僕は正直、テレビとか動画見るのが苦手で、YouTubeもそんなに見ないし、ニコ動もアカウント作ったけど全然見てない、まして生の時間に試聴するのが前提であるUstreamはよほどの大イベントでないと自分からは見ない、というダメな人でした。動画は画面を見続けなきゃいけないから苦手なんだよね。その間違うことできないし。
 だからラジオは好きなんだけど、実はそれにしたって生でじっくり聴くというのは苦手なんです。いちばん好きな「ライムスター宇多丸のウィークエンド・シャッフル」は実はPodcastで聴いている。土曜にTBSラジオが聴ける地域にいればなるべく聴くようにしてるけど、Podcastと違ってラジオだとバックトラックが鳴ってるのがうるさかったり、聴き取れなかった言葉を戻って聴き直したりできないのでつらいわけだ。何よりこの時間は眠いしw。Podcastなら時間を自由にシフトできるんだから、そっちのほうが絶対いいじゃん。そう思っていた。
 しかし、Ustに出てみるとちょっと違うことがわかった。
 生で全部流れてると思うと緊張する。言葉が出てこないと焦るし、股間が痒くなって掻こうと思ってもカメラがフレームアウトしてくれない(カメラは三脚で立てただけだからね)ので痒いのも我慢しなきゃいけない。これは凄いですよ。そして目の前のMacBookProの画面には、Ustの画面に並んでTwitterのタイムラインが表示されている。目が悪い(近視で老眼)ので正直ちゃんと読むことはできなかったけど、いま400人くらいが見てるとか、自分の声が聞きづらいんだなとかってことはわかる。このフィードバック感はすごい。
 昨日のUstでは佐々木さんとほとんど打合せをせずに始めたので、佐々木さんの作る流れになんとか応えることしかできず、正直ご覧になった方は「グダグダでは?」と思われたのではないかと思います。たぬきち何やってんだ、と。まあこれが僕の実力です。中盤の人生相談っぽくなったとこでは、佐々木さんも呆れられたかもしれませんね。たぬきち何弱っちいこと言ってんだ、と。こういうのも容赦なくダダ漏れていくところがUst面白いし怖いです。隠せない。こういう不用意なシーンも含めてオープンになっていくことで、インターネットがウソを駆逐していく、正義を実現していく、となるのかもしれません。


佐々木俊尚さんという存在もやっぱ衝撃だった
 昨夜のUstは佐々木さんの自宅から中継されました。4月にお会いしたとき「自宅からのUst放送をやろうと思ってる」とおっしゃってたので、てっきりもう始めておられたのかと思ったのですが、実は昨夜がほとんど第1回だったとか。なのでいちばん危惧しておられたのは機材の不調などの放送事故だったとか。
 なんとか無事に1時間の中継を終えたわけですが(ゲストがへぼかった、というのはこの際無視されたし)、面白かったのがUstを始めるための準備。なんと、佐々木さんは中継を始める19時15分のほんのちょっと前に帰宅されたばかり。直前まで都内に別件があり、そこから夕方の渋滞を縫って急いで帰宅されたのでした。ところが、リビングに顔を出されて「お待たせしました。じゃ、始めますか」と言うや、椅子の位置を決めてテーブルにMacBookProを置き、マイクとカメラを結線しただけでもう準備が済んでしまう。音のレベルとかもモニタせずにTwitterのみなさんの反応で決めちゃう。この手際の良さ、手軽さ。
 つまり、Ustってのは「やりたい人」の意志さえあれば、あとはほんのちょっとの手間だけでできちゃうものなんだね。
 もちろん課題はいろいろある。フリップを用意したほうが良いこともあるし、タイムテーブルがわかるほうがいいだろう。カメラのアングルも時々いじりたいし、照明や音声はモニタリングした方が良い……。でもでも、まずはやんなきゃ、こういうことも見えてこない。だったらやっちゃおうじゃないか、という選択をできる人がすごいんだよね。
 昨日はあの場で何を喋ったかよりも、佐々木さんという存在を改めて間近に感じられたのがほんと良かった。これはUstの小さな画面を通して見てる人にもなにがし伝わったんじゃないかと思う。
 あの後、お食事に誘っていただきました。奥様と3人でもつ鍋。奥様には「何事も続けることよ」と励ましてもらいました。だから「そろそろブログ更新しなきゃ」と思ったしだいです。ほんとに感謝します。m(__)m


■最近の俺のミッション
 で、野良犬になって2カ月が経とうとしている最近、俺は何をしているかというと。あ、ここからは一人称「俺」にさせてください。
 ふつうだったら再就職に向けて就活するとか、自分で仕事を始めるか、はたまた世界放浪の旅に出るとか、そういう展開を期待されているんだと思う。
 でも違うのだ。俺に課せられたミッションは、「風呂そうじ」なのだ。それも目的というか目標(ターゲット)がいるのだ。
「チョウバエ」を駆除すること。これだ。
 浴室にどこからともなく現れる小さな小さな逆ハート型の羽虫。それがチョウバエ。→オールアバウトの解説
 梅雨があけ夏真っ盛りの今、こいつが大量に出現した。シャワーを浴びていると、ほんとにどこからか5匹とか10匹現れる。浴室は網戸で外界と隔てられているのだから、どこから来るのかさっぱりわからない。
 で、いろいろググったら「チョウバエ」というやつだと判明。しかもやつらは浴室内のどこかで繁殖しているらしい。
 怖ーーーーっ!
 そういうわけで、浴室大そうじミッションが発令された。
 先週から段階を踏んで何度か浴室を掃除している。一日目、まずは見えてるところ。ここは簡単だし、きれいになったらやった感があるし、楽しい。しかし見えてるとこをどんなに磨いてもチョウバエどもには何の脅威にもならない。
 少しずつ、浴室の暗部というか、風呂場のはらわたというか、呪われた部分に近づいてゆく。
 二日目、排水溝のパネルをはずし、パイプそうじ剤を投入。
 三日目、バスタブのパネルをはずし、排水溜まりを露出させる。
 ………ここから十数行にわたってバスタブのパネルの裏を掃除する描写を書いたのですが、あまりにリアルで書いてて気持ち悪くなったので割愛します。ご希望があれば載せたいのですが、自分でも読み返すのがイヤなので。一つだけ申しますと、チョウバエはあまりに小さな虫なのでやつらの幼虫の姿は目視できませんでした。それが唯一の救いです。
 というわけで、ある程度汚泥を取り去ることに成功した今、やつらは出現を止めた。だがいつまた現れるかわからない。浴室に足を踏み入れるたび、侵略者を警戒するウルトラ警備隊のような気分でいる。俺さまのミッションはなかなか終わらないのだった――。

 ではまた、お会いしましょう。明日とか。